さて、CB250Rには現代のバイクらしくメーターにいろいろな機能が搭載されています。
その中の一つが「瞬間燃費」測定機能です。
つまり走行中にリアルタイムで燃費を確認できるケチなエコなライダーにはうれしい機能なわけです(^-^)
今回はこの機能を使って、速度と変速比を変えた場合の定速走行時の瞬間燃費を検証してみたいと思います。
【検証環境】
・車両・・・ホンダCB250R(2018年式 ABSなし)
・気温・・・17℃
・場所・・・平坦なトンネル内の道路
・タイヤ・・GPR300(指定タイヤ) 空気圧 F200kpa R225kpa (指定空気圧)
・ライダー・体重53kg
・燃料・・・満タン
・走行・・・アクセル一定の定速走行
【検証結果】
4速 40km/h (3400rpm)・・・約50km/L
4速 60km/h (5100rpm)・・・約47km/L
4速 80km/h (6800rpm)・・・約39km/L
6速 60km/h (3900rpm)・・・約54km/L
6速 80km/h (5200rpm)・・・約46km/L
6速 100km/h (6500rpm)・・・35km/L以下
以上の結果から、同じ速度ならギアを上げた方が燃費がよい、同じギアなら速度を下げた方が燃費がよい、となりました。
ギアを上げれば回転数が下がり一分間あたりに燃料を噴射する回数が減るし、速度を下げれば空気抵抗が減るので当然と言えば当然ですね。
しかしそうなると 4速 40km/h (3400rpm) と 6速 60km/h (3900rpm) の結果が逆転しているのが気になりますね、なぜなんでしょうか?…※速度も回転数も後者の方が高いです。
※rpm=1分間にクランクが回転する回数。4ストロークエンジンの場合、1分間に燃料を噴射する回数はrpmの2分の1になります。
ちなみ加速をすると必ず燃費が大きく悪化しました。
逆にアクセル全閉で惰性で走ると120km/Lなどと極端な低燃費をたたき出します。
アクセルを開けて加速すると燃料が多め(濃い)に噴射され、ブレーキ入力はバイクの運動エネルギーを熱に変えて大気中に放出する行為なので、加減速を激しく行うほど燃費は悪くなります。
今回の検証で難しかったのは、わずかなアクセル操作や道の勾配でもメーターの瞬間燃費の表示が簡単に変動してしまうところでした。
上に書いた検証結果も、それぞれ3回以上走って平均的な値を選んだものですが、正確ではない可能性があります。
【その他の燃費】
・街中の一般道路・・・33~38km/L
・高速道路(100km/h)・・35km/L以下
・ジムカーナ系の練習・16~17km/L
・サーキット走行・・・20~22km/L
・下道ツーリング・・・45km/L(コースや走り方によると思います)
こうしてみると、メーカーがカタログで公表している「WMTCモード値」の燃費が信用できる値であることがわかりますね。
※CB250Rの「WMTCモード値」の燃費は33.7km/Lです。
今回のツーリングの燃費は信号の少ないコースで渋滞もほとんどなかった事が幸いしたと思われます。
ジムカーナ系の練習は、終始アクセル全開→ブレーキの連続なので燃費はどうしても悪くなってしまいます。
【今回のまとめ】
・燃費を気にするなら、なるべく高いギアで一定速度で走り、急加速や急減速は避けた方がよい。
・メーカーカタログの「WMTCモード値」の燃費は信用してよい。