ホンダ「CB250R」を10倍たのしむブログ

ホンダのCB250Rを中心に、バイクに乗る事触る事の楽しさをたくさんのライダー諸氏と共有するためのブログです。ライディング、カスタム、整備、検証など私が出来ること知っている事は何でも公開していくつもりです。

よくわかる!バイクのブレーキペダルの位置調整の方法

バイクのブレーキペダルの位置調整(=高さ、角度調整)の方法です。

 

バイクの運転中に右足首が窮屈に感じられたり、逆にリアブレーキ操作時に足首が伸びてペダルを踏み込み難かったりするなら、それはブレーキペダルの位置が合っていないからなのかも知れません。

調整作業はオープンレンチで行う事ができるので、自分に合うように位置を変えてみてください。

 

【ブレーキペダル位置の調整方法】

↑  右側のステップホルダーの裏側にリアマスターシリンダーがあり、その端にアジャスターがある。アジャスターを回すことでブレーキペダルの高さを調整することができる。

アジャスターはオープンレンチで回すことができるが、車種によってはステップホルダーやマフラーを外す必要がある場合がある。

 

↑ アジャスター部分を拡大した画像。ロックナットと調整ナットがあるので、まずロックナットの方をオープンレンチで回して緩める。

ロックナットが緩むと調整ナットが回るようになる。調整ナットを回すとペダルの位置が上下に動くので踏みやすい高さに合わせよう。

※ロックナットが固着している場合は、浸透潤滑剤(ラスペネ等)を軽く吹き付けるとよい。

 

↑ アジャスターにはネジがあり、このネジが下に出ているほどペダル位置が下がる。

 

↑ ネジが上に引っ込む方向に回すとペダル位置が上がる。画像はペダル位置を目いっぱい上げた状態。

 

↑ ブレーキペダルの位置は調整を行うことで、車種にもよるが大体3~4cmほど高さを変えることができる。

適度な位置が決まったらアジャスターのロックナットを締めておこう。

 

ここで注意すべきことは、必ずブレーキペダルを踏み込んでみてブレーキランプが正常に点灯するか確認すること。

ペダルの位置が変わると、ブレーキスイッチの作動タイミングも変わるので、場合によってはブレーキランプが点灯しなくなったり、逆に点灯しっぱなしになったりする。

 

ペダル位置を上げる → ブレーキランプが点灯しなくなりやすい。

ペダル位置を下げる → ブレーキランプが点灯しっぱなしになりやすくなる。

 

ブレーキランプが正常に作動しない場合は、次にブレーキスイッチの調整を行う必要がある。

↑ ブレーキランプが正常に作動しないと、後続車に減速を知らせることができないので危険。

 

【ブレーキランプスイッチの調整方法】

↑ リアマスターシリンダー同様、ブレーキスイッチのアジャスターも右側ステップホルダーの裏側にある。

ブレーキスイッチアジャスターはペダルにバネで固定されているので、作業しやすいようにここで外しておく※外すための専用ツールもあるが、結束バンドで輪を作ってバネの先端を下に引っ張ると外れる。

※画像は作業がしやすいようにステップホルダーを車体から外しています。

 

↑ スイッチアジャスターをホルダーから取り外したところ。

調整ナットを回すとナットが上下に動き、ランプの作動タイミングが変わる。

 

ナットを上に動かす → ランプの作動タイミングが早くなる。

ナットを下に動かす → ランプの作動タイミングが遅くなる。

 

つまり、ブレーキペダルを上げた場合はランプのナットは下に、ペダルを下げた場合はナットを上に動かすと調整できる。

※ナットが固い場合は浸透潤滑剤を軽く吹くとよい。

 

↑ 調整ナットを動かしたら、アジャスターをホルダーとペダルに固定する。

ブレーキペダルを踏み込んでみてランプが正常に作動したら成功、上手く作動しないなら調整をやりなおそう。

 

よくわかる!バイクのシフトチェンジペダルの位置調整の方法

バイクのシフトチェンジペダルの位置調整(=高さ、角度調整)の方法です。

 

バイクの運転中に左足首が窮屈に感じられたり、またはシフトアップ操作時に足が突っ張ったりするなら、それはシフトチェンジペダルの位置が合っていないからなのかも知れません。

調整作業はオープンレンチがあれば簡単に出来るので、自分に合うように調整してみましょう。

 

↑ ライディングシューズを履いてバイクに跨りギアを6速(※そのバイクのトップギア)に入れる。

足を乗せた時に足首の角度に窮屈感があるなら、ペダルの位置が低くなるように調整しよう。

 

↑ 次はチェンジペダルの下に足先を持ってくる。

この状態で足首が伸びきり過ぎてシフトアップがし難いようなら、ペダルの位置が高くなるように調整しよう。

 

走行中にペダルの上に足を乗せている状態で窮屈感がなく、且つシフトアップが無理なく行える位置にペダルを合わせる必要がある。

※ライディングシューズを変えたり、ハンドルやステップバーを社外品に変更すると最適なペダルの位置が変わる場合があるので調整をやり直そう。

 

走行中のライダーのポジションについては、シートの前方に座ると足首が窮屈になり、後方に座ると伸びて楽になる。ツーリング中に足首に窮屈を感じるならシート後方に座るのも一つの手。

 

 

シフトチェンジペダルの調整のしかた

調整式タイロッドがあるバイクの調整方法です。

※調整式タイロッドがないバイクの方法は後述します。

↑ シフト側(バイク左側)のステップバーの付け根にチェンジペダルと連動するタイロッド(細長い棒)があります。

 

↑ タイロッドの両端は2本のナットで締められているので、オープンレンチで緩める必要があります。※このナットが無い場合はここで調整できないタイプです。

 

↑ そんなに固くないのでレンチをかけて普通に回せば緩みます。固着しているようならネジの部分をパーツクリーナーで清掃したり、ラスペネ(浸透潤滑剤)を吹き付けたりしてみましょう。

 

↑ 両端のナットはとりあえず最大まで緩めておきましょう。

 

↑ タイロッドを指でつまんでクルクル回転させると、手前のペダルが高くなったり低くなったりします。

※回し過ぎると外れますが簡単に取り付けられます。

 

↑ タイロッド式は調整幅が大きく自由度も高いので、バイクに跨りながら最適な位置を探しましょう。

 

↑ ペダル位置が決まったら2本のナットを忘れず締めておきましょう。

 

 

調整式タイロッドがないバイクの調整方法

125cc以下のバイクには調整式タイロッドがないタイプも多くあります。

その場合はギヤチェンジアームを一度取り外し、位置をずらして取り付けることで調整が可能です。

↑ ホンダ・グロムの例。

ギアチェンジアームをスピンドルに固定しているボルトを外します。

 

↑ T型レンチとソケットが使えるなら作業しやすいです。現状の位置がわかりやすいようにアームの切り欠きの位置に合わせてマーキングしました。

 

↑ アームを手前にグイグイ引っ張ると外れます。

画像のようにスプライン外側とアームの内側にはギザギザがあり、この嚙み合わせ位置を変えることでペダルの高さを変えることが出来ます。

ちなみにメーカー指定の位置には小さな丸ポチ(画像の黄色い矢印)があり、この丸ポチとアームの切り欠きを合わせると初期設定位置になります。普通はここで問題ありません。

 

↑ アーム切り欠きの位置を初期より上にずらして取り付けると、ペダルの位置が高くなります。下にずらすとペダルも低くなります。

この方法は少しでもずらして取り付けるとペダルの高さが大幅に変わるので、「ペダルの位置が少し合わないな」程度の違和感で変更作業を行うと大抵もっと合わなくなります。

このタイプのバイクの場合は基本はメーカー指定位置が正解で、そこからずれて取り付けられていた場合に修正するのが作業の目的になると思います。

 

脱・初心者のための、気持ちよいブレーキングテクニック

バイクに乗る上では欠かすことのできないブレーキング。

走り出したからには止まらねばならないのだから、最も重要なライディングテクニックといっても過言ではないのだか、上手なブレーキのかけ方は意外と難しいもの。

 

教習所の急制動で苦戦した際の苦手意識を卒業後も引きずっているライダーも少なくないのではないだろうか。

教習所では必ずブレーキの前後の割合は7:3でクラッチは停止直前に切る、と習う。

確かに教習所で習うブレーキングは何も間違ってはいないし、多くのライテク系の記事でもそう書いてあるが、ただそれが唯一の正解なのかというとそんな事はない。

 

ライディングテクニックには「やってはいけない」事はあっても「こうしなければいけない」という決まりはないのだから、免許をとって公道へ出たのなら自由にのびのびとバイクで走ることを楽しめばよいのである(法規は守らなければいけないけど)。

 

今回は教習所を卒業した後の、一歩進んだブレーキングについて解説していきたいと思います。

 

【目次】

 

 

・基本となるブレーキングの手順

まずは減速に備えてアクセルオフ、次いでバイクを安定させるために一瞬リアブレーキを先に踏み、直後にフロントブレーキをかけて本格的な制動に入ります。

なぜそうするのかと言えば、フロントブレーキとリアブレーキには次のような違いがあるからです。

 

・フロントブレーキ→制動力は高いが、ブレーキ時にバイクが前につんのめりやすい。

レバーを指で扱うため加減のコントロールはしやすいが、かけ過ぎてフロントタイヤが滑ると転倒しやすい。

・リアブレーキ→制動力は低いが、バイクの挙動を安定させる効果がある。

ペダルを足で踏むためコントロールしにくいが、かけ過ぎてリアタイヤが滑っても転倒には至りにくい。

 

基本は教習所で習った通りですが、前後ブレーキの割合は必ずしも7:3でなくてもよく、フロントブレーキだけで止まってもよいし、止まれるならばリアブレーキだけで止まっても構いません。

ただし、ブレーキの前後の配分を変えるとバイクに何が起きるのかは知っておくべきなので、以下で説明していきます。

 

 

・フロントブレーキのみをかけた場合

↑ フロントブレーキのみをかけると、バイクが安定せず大きく前につんのめります。

つんのめった後に慌ててリアブレーキを踏んでも大して効果はなく、加減によってはツーッとリアタイヤが滑り始めます(※ABSがあればABSが作動します)。

フロントブレーキのみを強力にかけると、フロントタイヤが滑って転倒したり、リアが浮き上がってジャックナイフ状態になることもあるので、リスクの面も大きいと言えます。

あまりメリットのないブレーキングですが、フロントブレーキをかける練習やリアタイヤを滑らせてみる練習にはなるので安全な状況で行う分には問題ありません。

 

 

・リアブレーキのみをかけた場合

↑ リアブレーキのみをかけると、バイクは安定しますが制動力が低く減速の加減もしにくいため狙った地点で停止するのが難しくなります。

低速走行時の速度調整には有効ですが、通常の速度からリアブレーキのみで止まろうとすると、停止地点のかなり手前からブレーキをかけはじめる必要があります。

フロントブレーキに意識を割かなくてよい分、的確なシフトダウン操作によるエンジンブレーキを利用しやすいメリットもあります※ただしオーバーレブのリスクがあるためおすすめはしません。

停止時にバイクが不安定になる場合は、停止直前にフロントブレーキを軽くかけてみましょう。

 

 

・フロントブレーキ主体、リアブレーキを補助でかける場合

↑ フロント主体/リア補助は最もバランスのよいブレーキング方法で、バイクの安定を保ちながら十分な制動力を発揮させつつ減速をコントロールすることができます。

リアブレーキを一瞬だけ早くかけてからフロントブレーキをかけるのがコツです。

フロントブレーキの割合が高くなるほど、バイクのつんのめりは強くなるし、状況によってはフロントタイヤが滑って転倒するリスクも大きくなりますが、前後6:4でしたらそういったリスクも小さく済ませることができます。

停止時にバイクが不安定になる場合は、停止の直前にフロントブレーキを離しましょう。

 

 

・リアブレーキ主体、フロントブレーキ補助でかける場合

↑ リアブレーキ主体/フロントブレーキ補助は安定性とコントロール重視の実用的なブレーキングです。

リアブレーキの安定はしているけれど制動力が低い、という制動力の欠点をフロントブレーキで補うという考え方です。

制動後半でフロントブレーキを強くかけてフロント主体に切り替えることもできます。

絶対的な制動力こそ控えめになりますが、フロントタイヤへの依存が低いため特に雨の日など路面が滑りやすい状況で有効です。

また、二人乗り向きのブレーキ方法でもあります。

 

 

・急制動のためのブレーキ!

↑ 急制動のブレーキは前後の割合9:1。

教習所では前後7:3と習いますが、それは距離11m以内を時速40km/hで止まるための方法で、バイクの制動力の限界としては本来は5m強で止まれます。

限界の急制動を行う場合は、フロントの制動力を限界まで引き出す必要があり、そうするとバイクのリアが浮き上がる寸前になるので、結果的にリアブレーキは1割程度しか使えない、となります。

フロントタイヤへの依存が強いので一歩間違えれば前輪からスリップして転倒してしまいますが、ABS付のバイクであればABSが作動するので怖がる必要はありません。

公道ではいざという時のために必要なブレーキでもあるので、安全な場所で練習することをおすすめします。

 

 

・ブレーキ中(減速中)はクラッチを切ってもよいのか?ギアチェンジはいつ行うのか?

直進での減速中であればクラッチは最初から切っていても構いません。

クラッチを切るとエンジンブレーキが効かなくなりますが、現代のバイクは前後のブレーキだけでも十二分の制動力を有しているので、前後のブレーキ操作だけで問題なく止まれます。

なお、クラッチを切るとエンジン回転数がアイドリングまで落ち駆動も切れるため、バイクがフラフラしやすく感じられますが、直進している限り特に問題はありません。

※カーブ中にクラッチを切ってよいかどうかは、また別の話なのであくまで直進での話です。

 

逆にエンジンブレーキを利用したい場合は、教習所で習った通り停止直前に切るようにしましょう。

エンジンブレーキはエンジン回転数やギアの段数によって効力が変動し、停止直前には逆に推進力になるので、ブレーキを助けていると同時に邪魔もしていると言えます。

だからエンジンブレーキを使うかどうかは好みで決めればよいわけです。

 

ギアチェンジもできるタイミングでならいつやっても構いません。

エンジンブレーキを効かせているなら、ブレーキと同時並行で一段ずつシフトダウンすればよいし(※オーバーレブには注意してください)、最初からクラッチを切っているなら減速中に一気にガチャガチャと1速まで落としても大丈夫です。

 

 

以上、バイクのブレーキングについて説明しましたが如何でしたでしょうか。

ブレーキの練習というと、教習所の急制動で行ったようなハードな練習を思い浮かべやすいと思いますし、当然それも大事なことではあります。

しかし、同時に前後のブレーキをどのように扱えばバイクがどうなるのかを理解し、イメージをつかむ事ができるようになれば、それでライディングの幅は広がります。

そうすると、50m先に停止位置が見えた時に瞬時にブレーキのイメージが思い浮かんで、実際その通りのブレーキングが出来るようになるわけです。

超危険!海外(≒中華)製の安物レバーを買ってはいけない理由

バイクのカスタムとして定番で手が出しやすいのが、バイクのブレーキやクラッチのレバー交換ですが、これらは重要保安部品なので価格の安さにつられて粗悪品を買ってしまうと思わぬ事故につながってしまうリスクがあります。

今回はそんな安物の粗悪品を装着してしまうと、どんなリスクが発生するかについて書いていきます。

 

まず、レバーには所謂有名メーカーと無名のメーカーがあるのですが、有名メーカーというのは、例えばアクティブ、ジータ、SSK、U-KANAYA、エンデュランス、等のメーカーで価格は左右セットで1万円以上するのが普通です。

↑ エンデュランス製の良品、適合車種さえ間違えなければ何の問題も起きません。

 

 

対して、安物のレバーというのはメーカー名は敢えて明記しませんが、ネットで「バイク レバー」とか入力して検索をすると出てくる、主にネットショッピングで購入できる商品群のことで、ナップスや2りんかん等の用品店では普通取り扱われていません。

 

↑ こんなやつです。見た目はきれいだが異様に安い…

 

レバーをカスタムしようとバイク用品店を訪れると、陳列されているカッコいい社外レバーはどれも左右セット一万数千円もする高級品ばかりです。

で、家に帰ってネット検索してみると、用品店で売っていたようなカッコいいレバーが六千円以下とかで出てくるではないですか!

高級品と何が違うのかはよくわからないが、見た目はきれいでカッコいいし社外レバーらしくアジャスター機能などもついています。

じゃあ、とりあえずネットの安物の方を購入して使ってみようかとなるのですが、これがとんでもない事態を引き起こす事があるのです。

 

 

安物レバーの特徴を一言でいうと品質が不明であるため、買って取り付けてみたときに比較的マシな物もあれば悪い物もあるという事で、以下に悪い例を挙げていきます。

 

【安物レバーの悪い点】

 

・ガタが大きく握るとグラグラする。

→レバーの部品の隙間が大きいため握るとグラグラ動きます。操作性が悪く使っていて気持ち悪いです。

 

・調整アジャスターの動きが渋い。

→買ったばかりの頃はよくても、使っていると動きが渋くなります。

酷くなるとアジャスターの位置を切り替えてもレバーを握ると勝手に動き、調整機能として全く役に立たなくなります。

 

・レバーが角張っていて握ると指が痛い。

→レバーの指に当たる部分が角張っているため握ると指が痛くなります。特に夏用グローブだと30分街乗りするだけでも指が痛くなって走るのが嫌になります。

 

以上の例は実際に私が安物レバーを使用してみて経験したことですが、安物レバーでも品質はまちまちのようで、当たりを引けばそれほど問題はないかもしれません。

それに、この程度の問題でしたら我慢できなくなった時に買い直せばよいだけなのですが、深刻なのは次のような不具合が起きた場合です。

 

レバーのカムの形状がバイクのマスターシリンダーに合わないために、走行中にブレーキが勝手にロックする!

最悪の場合、人の命に直接関わるような重大な不具合なのですが、ブレーキシステムの構造を知らない人には何のことかわからないと思うので、以下に詳しく説明します。

 

まず、バイクのブレーキシステムは右手のレバーを握るとレバーのカムがマスターシリンダーのピストンを押し、フルードの油圧が増すことでパッドが押し出されディスクを挟みブレーキが効きます。

で、そのレバーのカムがマスターシリンダーを押した時のマスター内部の構造がどうなっているかというと次のようになっています。

 

 

次にカムの形状に問題のある粗悪なレバーを装着してしまうとどうなるか説明します。

粗悪なレバーのせいでマスターシリンダー内のリターンポートが塞がれてしまい、そのためフルードの熱膨張圧が逃げることができず、最悪の場合バイク走行中に突然フロントブレーキがガツーンとロックしてしまいます。

ブレーキロックによりバイクが突然止まって動かなくなる程度で済めばまだよいですが、場合によっては前輪からスリップ転倒して路面に激しく叩きつけられたり、バイクごと前転して吹っ飛ばされる可能性さえあります。

 

このような欠陥が生じる原因は、おそらく製造コストをケチってバイクの設計ときちんと合わせていないとか、工作精度が悪いからだろうと思われますが、とにかく「ユーザーの身の安全なんて知らない」という意気込みだけはよく伝わってきます。

車種との相性やレバーの個体差にも依りそうなので、必ず起きるわけではないですが看過できないリスクです。

 

安物のレバーに手を出した結果、どの程度の確率でこのような重大事故が発生するのかはわかりませんが、バイク屋さん曰く結構な件数で発生しているらしいので、いくら安くてカッコいいといっても危険を冒してまで選択するものではないでしょう。

 

クラッチレバーに関しては、きちんとワイヤーを引けているのかどうかが問題で、引けていなければクラッチが最後まで切れなくなるので、クラッチの故障を招きかねません。

 

 

以上、ネットで出回っている格安レバーのリスクについて説明しましたが、結論を言えば「買ってはいけない」の一言でしょう。

既に購入して装着してしまっている場合は外して捨てることをおすすめしますが、どうしても使いたい場合はバイク屋さんに安全上の問題がないか確認してもらった方がいいと思います。

CB250Rのマフラーをヤマモトレーシング製「spec-A」に交換した結果

CB250Rのマフラー(サイレンサー)を、ノーマルからヤマモトレーシング製「spec-A」に交換したので記事にしました。

 

↑ ヤマモトレーシング公式サイトの画像。う~ん、カッコよろしい!

新品価格は税込み¥85,800 です。

 

ヤフオクで中古のマフラーを落札

欲しかったヤマモトレーシングのマフラーがヤフオクで出品されていたので¥30,000で落札しました。

腐食(?)多めのキズ物で程度が良いとは言えません。

ツーリング用のバイクなら新品を購入しますが、私の場合はどうせ何度も転かして傷だらけになるので性能的に使えるならよいという認識です。

…とは言っても、なるべくきれいにしたいので腐食部分はディスクグラインダーで磨きます。

↑ 研磨に使用したのはSK11のディスクグラインダー700Wと、イチグチのBSデライトディスク♯400です。

デライトディスクの♯400は粗めだったので、♯600の方がよかったかもしれません。

↑ 上が磨き後、下が磨き前です。

30分くらい簡単に磨くだけで結構きれいになりましたね!

 

↑ 1 のボルトを外し、2 のボルトを緩めるとサイレンサーが外れます。

サイレンサーを手で持って後ろにぐいぐい引っ張ると、エキゾーストパイプからすっぽ抜けます。

↑ サイレンサーを引っこ抜いた後のエキゾーストパイプ。

ここでパイプにねじ込まれているO2センサーを外します。

ここのボルトは既に熱で固着ぎみでした…

 

↑ O2センサーを外したら、次に3のボルトを外します。

↑ エキゾーストパイプのエンジン側のナット×2を外しましょう。

↑ エキゾーストパイプを外したところです。車体側から飛び出している二本のボルトはスタッドボルトで、このままでも作業は続けられますが取り外してスレッドコンパウンドを塗布しておくと後々の熱による固着を防止できます。

スタッドボルトの外し方は専用工具を使う方法とダブルナット法があるので、知りたい方はググってください。

因みにガスケットは基本は要交換ですが、まぁ一度くらいなら再使用してもほぼ問題はありません(保証はしませんが…)。

↑ 純正マフラーを外した手順と逆の手順でヤマモトレーシング製マフラーを取り付けて完成です。

 

実走してみた結果、体感的な評価ですがアイドリング付近の極低速域はやや非力化しますが、中速から高速域にかけてはパワーアップしました。

重量はノーマル7.1kgに対してspec-Aは3.3kgとかなり軽量化されますが、運動性への影響は、うーん、よくわからん…という程度です(笑)

もちろん、見た目と音はカッコよくなりましたよ!

 

バイクのブレーキが突然効かなくなる?!フェードとベーパーロックの違いと対処方法について

さて、皆様はバイク走行中に「あれ?やばい!ブレーキが効かない!」という体験をしてヒヤッとしたことはおありだろうか?

 

今回はバイクのブレーキが突然効かなくなる「フェード現象」と「ペーパーロック現象」についてお話します。

 

フェードもベーパーロックも基本的にはブレーキを頻繁に使いすぎる事によって、ブレーキパッドとキャリパーが過熱することによって発生します。

スポーツ走行では必然的に起こり得る現象ですが、一般公道においても峠のくだりでリアブレーキを多用しすぎたり、激しく攻めるようなライディング(←やめよう!)を行うと発生することがあります。

 

この記事では、フェードやベーパーロックが起こる理由と具体的な症状、そして発生してしまった際の対処方法について詳しく説明します。

 

【目次】

 

 

【ブレーキの仕組み】

以下の簡単にブレーキシステムの仕組みを説明しておきます。

↑ ブレーキシステム全体の略図です。ライダーがブレーキレバーを握るとフルード(図の水色の部分※液体)を介してブレーキパッドがディスクローターを挟み押し付ける事でブレーキがかかります。

この時パッドとディスクの摩擦によって熱が発生し、その摩擦熱がパッドとフルードを非常な高温にすることでフェードやベーパーロックが発生します。

↑ ブレーキパッド単体を横から見た略図。ライダーがブレーキをかけるとパッドはかなりの高温になります。
摩材の溝はブレーキ中に熱で膨張した空気を排出するためにあり、また擦り減って溝がなくなる事で交換時期を知らせる役割があります。

 

ブレーキパッドには主に摩材の形成に樹脂を使用したレジン系と、使用していないシンタード系があり、フェードはレジン系パッドでのみ発生します。

摩材とバックプレートの接合方法もレジン系が接着剤を使用しているのに対し、シンタード系は金属溶着なので、これもレジン系が過度の熱に弱い理由になります。

レジン系はオーガニックやセミメタルと表記されることもあり、シンタード系はメタルや焼結と表記されることもあります。

 

 

 

【フェードやベーパーロックが発生しやすい条件】

どちらもブレーキの過熱が原因であるため、ブレーキの使い過ぎが要因となります。

スポーツ走行ならやむを得ない面がありますが、一般公道で発生するようならまず運転方法を改める必要があるでしょう。

 

一番多いのは坂道を下る際のブレーキの使い過ぎなので、ギアを落としてエンジンブレーキを活用する、スピードを控える等の工夫をしましょう。

走行中にリアブレーキを踏みっぱなしにする癖がある場合も発生するので、ブレーキペダルの位置調整を行って対策してください。

 

その他条件としては、ライダー含む積載重量が大きい、気温が高い、パッドの摩材がすり減って薄くなっている、ブレーキフルードが劣化している等の要因で発生しやすくなります。

フロントブレーキよりリアブレーキの方が走行風が当たりにくいため起こりやすいです。

 

また、ブレーキパッドとディスクローターの摩擦により発生した熱は、パッド→フルードの順で伝わるのでフェードが先に起き、次にベーパーロックが起きることになります。

後述するようにベーパーロックの方が危険度は上です。

 

 

 

【フェード現象】

フェードはレジン系パッドのみで起こる現象で、ブレーキパッドの摩材に含まれている樹脂製の結合材が高温により揮発し、揮発成分がパッドとローターの間に入り込むことが原因で発生します。

ゴムやプラスチックが熱で溶けて蒸発するのと同じ現象で、不快で強い異臭を発生させます。

 

↑ キャリパーから取り外したパッド単体。ローターとの摩擦で高温になると樹脂成分が揮発しガスが発生することでフェードが起こる。ぷ~んと臭います!

 

フェードが起こると、まずブレーキレバーを握ったときの感触がややふわっと感じられるようになります。ただしこの感触の変化は微妙なので気づかないことが多いでしょう(リアの方はまず気づきません)。

そして制動力も低下します。ブレーキを握り込んでも(踏み込んでも)思ったように減速してくれず肝を冷やすことになります。

まったく効かなくなるわけではなく半減する程度なので、さらに強く握れば減速はしますが、更に過熱すると危険なので発生したらいったん走行を中止する必要があります。

 

ベーパーロックとの感触の違いは、ベーパーロックはレバーやペダル入力に対する反発が無くなるのに対して、フェードの場合は無くならない点です。

ブレーキレバーを握っている(踏んでいる)手応えはあるのにブレーキが効きにくくなったらフェードです。

 

フェードが発生したらすぐに走行を中止してバイクを日陰に停めてブレーキパッドが冷えるのを待ちます。

※ブレーキ周りを素手で触ると火傷するので気を付けてください。

真夏でも10分も経てばフェードは回復しますが、すぐに走り出すと再発のおそれがあるので30分~1時間ほど待つのが無難です。

早く冷ましたいからと水をかけると急激な温度変化でキャリパーやローターが歪むので厳禁です。

 

整備面に関してはパッドの摩材がすり減って薄くなっていると、過熱されやすくなるのでフェードの危険が増します。

キャリパーピストンの動作不良によりパッドとローターが引きずりを起こしている場合も同様に危険です。

 

レジン系パッドはフェードするからフェードしないシンタード系パッドにすればよいのかというと、少なくとも公道においてフェードを起こすような走り方をしていればいずれその先のベーパーロックも起こり得ます。

危険度はベーパーロックの方がずっと高いので、フェードを避けたいからシンタード系パッドにする、は正しくないと思います。

 

フェードしたブレーキパッドは冷ましたあと継続使用してよいのかという問題ですが、通常程度のフェードでしたら特に問題はありません。ただし何度も繰り返しフェードさせることは避けてください(※有名メーカー品での話です、無名の安物の場合は即危険かもしれません)。

長時間の引き摺りなどで通常程度を超えたフェードでパッドが超高温にまで達すると、摩材の炭化や摩材とバックプレートの接着剥離、バックプレートの歪み等が発生するおそれがあり、そのようになったパッドは使用不可能です。

 

また、レジン系パッドには過熱によるフェード以外にも、水に濡れることによるウォーターフェード現象と呼ばれるものもあります。

製品によっては雨の日の出発直後や、走行中でも大雨に降られている状況では著しく制動力が低下するので注意が必要です。

レジン系パッドを購入する際は、なるべく「雨でも性能が落ちにくい、全天候型」などと記載のあるものを選んだほうが良いと思います。

 

 

 

【ベーパーロック現象】

ベーパーロック現象はブレーキキャリパー内に満たされているブレーキフルード(液体)が過熱により沸騰することが原因となります。

フルードが沸騰するとブレーキ経路内に気泡が発生し、気泡がブレーキ圧力を体積変化で吸収してしまうことでブレーキが効かなくなります。

こちらは原因がフルードにあるのでレジン系、シンタード系パッドのどちらでも発生します。

↑ ブレーキキャリパー内に満たされているフルードが加熱により二百数十度以上に達すると沸騰しベーパーロックが起こる。フルードが吸湿劣化すると二百度以下でも起こるようになる。あっつあつやで~!

 

ベーパーロックが起こると、まずブレーキレバーを握ったときのレバーの反力が弱くなりいつもよりレバーが深く入るようになります(リアのペダルも同様です)。

同時に制動力も低下していき、それでもブレーキをかけ続けるとレバーの反力が完全になくなりスカッと空振りしたようにレバーが深く引き込まれます。

こうなると制動力はほぼ0で全くブレーキが効かなくなります。

 

レバー反力低下の初期症状から完全ロックまではそれほど猶予がないので、スポーツ走行等で激しいブレーキを行うライダーは右手の感触に気を配る必要があります。

初期症状を見逃して走り続けると唐突にブレーキレバーがスカッと入り空走してしまうので大変危険です。

 

ベーパーロックが発生したら、フェードと同じくすぐに走行を中止してバイクを日陰に停めましょう。

フェードがパッド表面で発生するのに対して、ベーパーロックはキャリパー内部で発生するので回復には多少長めの時間がかかりますが、それでも30分~1時間ほど休ませれば大丈夫でしょう。

もちろん、水をかけるは厳禁です。

 

ブレーキフルードはベーパーロックによって劣化が進みますが、どの程度劣化するかはベーパーロック時の熱量や発生回数にもよります。

通常、即使用不能とはならないので、ベーパーロック後に冷ませば走行を再開して大丈夫です。

 

整備面ではブレーキフルードの吸湿による劣化(沸点の低下)が要因となるので、劣化したフルードは速やかに交換しましょう。

また、熱はブレーキパッド→キャリパー→フルードと伝わるので、パッドがすり減っていることも要因となります。

 

因みにブレーキフルードには規格があり、バイク用としてはDOT4、DOT5、DOT5.1の3種類があり、多くのバイクの純正フルードにはDOT4が使用されています。

DOT4よりDOT5.1の方が沸点が高くベーパーロックが起こりにくいですが、DOT5.1の方が吸湿劣化が早いので交換サイクルは早くなります。

DOT5はシリコン系フルードでバイクであればハーレー用なので、ハーレー以外のバイクに使うとブレーキ内部が腐食するので使ってはいけません。

スポーツ走行が目的であればDOT5.1を使用することをおすすめします。

同じDOT5.1規格のフルードでも製品によって性能に違いがあるので、いろいろ試してみるのもいいと思います。

 

 

 

以上、如何でしたでしょうか?

フェードにしてもベーパーロックにしても、基本ブレーキの使い過ぎにさえ気を付けていれば起こることはないので、さほど神経質になる必要はないと思います。

公道においては坂道の下るときにだけ気を付けていれば特に問題はないはずです。

スポーツ走行の場合は、パッドやフルードをスポーツ向きのものに交換して、整備をきちんと行い、過度な連続走行を控えるように気を付けることが必要です。

 

今回の記事を書いたのは残暑も厳しい9月半ばですが、怖い思いをするのは怪談だけにしておきましょう。

バイクのステップを交換(+加工)してバンク角の限界を上げる。

コーナーを曲がる時にバイクを傾けることをバンクと言い、傾けた角度のことをバンク角と言います。

深くバンクさせれば更によく曲がれるわけですが、ある程度傾けたところでステップが路面と接触してガリガリと音を立てます。

基本的には、それ以上バイクを傾けることはできないわけですが、ステップに工夫を加える事で最大バンク角を深くすることができます。

 

※ステップを工夫してバンク角を深くすると、車体の別の箇所(サイドスタンド、マフラー等)が接地する場合があります。

バンク角を深くして走る際は、最初は車体の接地を探りながらバイクを傾けてください。

 

【目次】

  • ノーマルバンクセンサーの撤去
  • デイトナ製 マルチステップを装着する
  • レーシングステップを装着する

 

続きを読む
スポンサーリンク