ホンダ「CB250R」を10倍たのしむブログ

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ホンダ「CB250R」のミラーをバーエンドミラーに交換する方法。

CB250Rのミラーをバーエンドミラーに交換してみました。

今回の記事は、他の多くのホンダのバイクにも応用できます。

ホンダのバイクにバーエンドミラーを取り付けたいと思っている方は参考にしてください。

 

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↑ 今回購入したバーエンドミラーは「MZS」というメーカーの汎用バーエンドミラーです。

他メーカーの汎用バーエンドミラーやバーエンドミラー用アダプターも、取り付け構造はこれと同じようになっています。

 

【目次】

 

取り付け方法

汎用バーエンドミラーの取り付けは、ハンドルバーが貫通式である必要があります。

非貫通式ハンドルバーには取り付けられませんので注意してください。 

 

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↑ バーエンドミラーを取り付けるには、純正のバーエンドウェイトを外す必要があります。

最初にハンドル左右のレバーホルダーとスイッチボックスを外します。

ハンドルミラーは邪魔なので最初に外しておいた方が良いでしょう。

CB250Rの場合は 8mmレンチと2番ドライバーを使います。

 

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↑ スロットルグリップをスライドさせると、バーに直径5mmの穴があるのが見えます。この穴はバーの中のインナーウェイトを止めているもので画像の裏側にもあります。

穴の部分にインナーウェイトのツメが引っかかっていて、取り出すには中のツメを潰す必要があります。

 

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↑ インナーウェイトのツメを潰すのに丁度良いのが M4×1.5cm のボルトです。

材質は何でもよいのでホームセンターで購入してください。

ハンドルバーの穴の部分にボルトを立てて、ウォーターポンププライヤーでグッと挟むと中のツメが潰れます。

穴は上と下の二か所あるので、どちらのツメも潰してください。

ウォーターポンププライヤーは500円くらいの安物でも全然かまいません。

 

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↑ バーエンドウェイトを掴んで回しながら引っ張るとインナーウェイトごと外れます。

※インナーウェイトを再使用する場合は、潰したツメの金具を新品に交換する必要があります。

ハンドルバーの中は中空になっているので、ここにバーエンドミラーを差し込むわけです。

このハンドルバーの内径とバーエンドミラーの取り付け部のサイズが合うかどうかが適合の判断基準となります。

CB250Rのハンドルバーの内径は18mmなので、18mm用のバーエンドミラーなら装着可能です。

 

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↑ 左側のグリップは接着剤で固定さているので、隙間からパーツクリーナーのノズルを差し込んで噴射して接着剤を溶かします。

接着が弱くなったらグリップを強引にグリグリ回しながらずらします。

すると右側と同じように穴が見えるので、爪を潰してバーエンドウェイトを引き抜いてください。

 

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↑ 今回の製品を含め、汎用バーエンドミラーの取り付け部分は画像のようになっています。

ハンドルバーに差し込んで、ネジを六角棒レンチで締め込むと差込部の直径が大きくなって固定される構造です。

 

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↑ 最後にハンドルマウントミラーのネジ穴にホールキャップを取り付けて完了です。

ホールキャップにもネジ径と向きの別があるので、バイクのネジ穴に合う物を選んでください。

※CB250Rのネジ穴は、M10の正ネジです。 

 

「MZS」の汎用バーエンドミラーのレビュー

【作りの印象】

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↑ Amazon3,200円で購入。

品質は手に取ってよく見ると安くて安いなりの印象です。

デザインは野暮ったく、塗装には細かな粗や傷があり鏡面には歪みがあります。

また、最初から汚れていて、組み立て時についたと思われる粉っぽいホコリや接着剤の後が付着したままになっています。

まあ、汚れはパーツクリーナーで拭き取ればきれいになります。

また、付属しているショートタイプの六角棒レンチではミラーのネジをしっかり締めることが出来ません、ロングタイプのレンチを使いましょう。

この値段なので別に悪くは思いませんが、本格的に美観や性能を求める方はタナックスハイサイダー等の高級品を買うべきでしょう。

 

【走ってみた印象】

バーエンドミラーはミラーの位置が外側の手前に移動するので、ミラーを見る時の視線も大きく移動させなければいけません。

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↑ ミラーと頭の位置関係が図のようになるので、ミラーに視線を送る際の視線の移動量も大きくなる。

ハンドルミラーならば視線を移すだけで済むところが、バーエンドミラーだと頭を動かさなければいけなくなったりするし、そうするとミラーを覗いている間は前方が視界から消える状態になってしまいます。

郊外をツーリングしている時ならほとんど気になりませんが、交通量の多い市街地では幾分かの煩わしさを感じることもあるかと思います。

前方の視界がスッキリするのは気持ちいいんですけどね!

あと、ハンドルエンドに障害物がある状態になるので、ハンドルに手をかけたりバイクを降りて押し引きする際に地味にミラーが手に当たって邪魔になります。

これらはバーエンドミラー全般に言える特性なので理解しておいた方が良いと思います。

 

ここからは「MZS」バーエンドミラー固有の評価です。

ミラー鏡面には曲率がついているものの、面積が小さいので後方視野は広くありません。

しかし、純正ミラーに比べれば狭いというだけで、後方の確認に支障があるレベルではないので、それほど心配する必要はないでしょう。

安物ミラーらしく鏡面に歪みがあるので像も歪みますが、後ろにクルマがいるかどうかがわかればよいので、これもそれほど問題ではありません。

 

今回はCB250Rのノーマルハンドルにインナーウェイトを外した状態で取り付けましたが、意外と振動によるブレはありませんでした。

ホンダのノーマルハンドルがよく出来ているためだと思いますので、社外ハンドルに取りつける場合は別途インナーウェイトを装着する必要があるかも知れません。

 

まとめると、純正ミラーに比べれば使いにくいのは確かですが、問題があるほど悪いわけではないので使っても大丈夫だと思います。

機能的に優れているわけでもなく高級感とも無縁のミラーですが、バーエンドミラーとしてのカッコよさは確かに感じるので値段分の価値はあると思います。

取り合えず、予算をかけずにバーエンドミラーにしてみたいという方には、なかなか良い製品だと思います。

 

 

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