ホンダ「CB250R」を10倍たのしむブログ

ホンダのCB250Rを中心に、バイクに乗る事触る事の楽しさをたくさんのライダー諸氏と共有するためのブログです。ライディング、カスタム、整備、検証など私が出来ること知っている事は何でも公開していくつもりです。

オイル交換が簡単に! バイク用エコオイルチェンジャーを使ってみた結果

さて、みなさんはバイクのオイル交換は自分でやる派でしょうか?それともバイク屋さんにお任せする派でしょうか?

それほど高くない工賃と自分で行う手間を考えればバイク屋さんにお任せするのも賢い選択かと思いますが、敢えて自分で行う事でバイクに対する愛着が増すということもありますよね!

自分でオイル交換をしたバイクがその後快調に走ってくれると、やっぱり自分でやって良かったと嬉しく思ってしまいます。

 

しかしながら、オイル交換は難しくはないものの地味なトラブルが多数潜んでいる作業でもあります。

  • ドレンボルトの締め付けトルクを間違うと、オイル漏れやネジ山の破損を招く。
  • 廃オイルが手についたり床に垂れると不快、火傷する場合もある。
  • 外したドレンボルトが排油トレイに落ちると面倒。
  • 誤ってオイルを入れ過ぎた場合、適量だけ抜くのが難しい。

 

今回は、そのようなトラブルを全て解決してくれる「バイク用エコオイルチェンジャー(¥4,550)」という便利なカスタムパーツを見つけましたのでレビューも兼ねて紹介したいと思います。

商品の宣伝みたいになっていますが、私と麓技研は何の関係もありません。

 

【目次】

 

麓技研:エコオイルチェンジャーとは?

エコオイルチェンジャーとは元々は四輪自動車用に開発されたもので、オイルドレンボルトをバルブ付きの栓に交換することで、オイル交換作業を簡略化することができる製品です。

四輪車用は40年以上前から実用されていたみたいですが、近年になってバイク用も開発されラインナップされました。

今回、実際に装着して使ってみた結果、多くのメリットがありましたので説明したいと思います。

 

↓ 麓技研の公式サイト

www.fumotogiken.co.jp

 

使ってみた評価

CB250R(MC52)に取り付けてみました。

製品の適合はB109SX(M12 - P1.5)です。

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↑ 干渉もなく良い具合に取り付けられました。

回り止めの青いクリップを外してレバーを押しながら回すと、排油ソケットからオイルが排出されます。(工具は一切必要ありません)

ちなみに、CB250Rの場合は排油ソケットに長さ10cmくらいのチューブをつけるとアンダーカウルを装着したままオイル交換ができるようになります。

  

【オイル交換作業が簡単になる。】

ドレンボルトをレンチで脱着する、ワッシャーを交換する、トルクレンチを準備する、という手間が省けます。

時間的には3分程度の短縮ですが、作業が楽に感じるのは確かです。

仕事でたくさんの台数を整備する方にとっては時間的にも有益でしょう。

 

【手や床が汚れにくい。】

ドレンボルトを手で回す必要がないので確かに手は汚れにくいです。

また、ドレンボルトがトレイに落ちてオイルまみれという悲劇がなくなるので、そこはとても良いです。

ただ、エンジンの下まわりは基本的に汚い上に、2回に1度はオイルフィルターの交換があるので全く汚れないわけではありません。

廃オイルが変に垂れることなくまっすぐトレイに落ちるので周りの床は汚れません。

内径9mmのチューブを使えば任意の場所に廃オイルを誘導することもできます。

 

【ドレンボルトのトルク管理が必要なくなる!】

チェンジャー本体は一度取り付けたら外す必要がないので、オイル交換毎のボルトのトルク管理が必要なくなります。

つまり、トルクレンチが必要なくなります。

結果として、ドレンボルトの締め付けトルクが足りないためにボルトが緩んでオイルが漏れる、締めつけ過ぎてバイク側のネジ山が破損する、といった重大トラブルが起きなくなります。

これは、整備に馴れないバイク初心者にとっては非常に大きいメリットだと思います。

 

【誤ってオイルを入れ過ぎても微調整が簡単!】

オイル交換時の失敗の一つがオイルの入れ過ぎです。

オイル量過多はエンジンに負担がかかるので適量を抜かなければいけませんが、再度ドレンボルトを外して抜くしかないので大抵必要以上のオイルを捨てるハメになります。

面倒だし手も汚れるので、オイルの入れ過ぎは地味に嫌なトラブルです。

エコオイルチェンジャーであれば、レバーの調節でチョロチョロとオイルを排出することもできるので、オイルを入れ過ぎた際の微調整が非常にしやすいです。

 

【エンジンに衝撃が加わり得る環境では使用しない方がいい。】

まず、サーキット走行やモトクロス等の競技走行ではワイヤリングが出来ないので使ってはいけません。

公道でも、例えばオフロードバイクで大きな段差や障害物を越えるようなことをすると、チェンジャーと衝突して破損する可能性があると思います。

基本的に平坦な道を普通に走るバイクに装着するパーツだと思います。

 

取り付ける際の注意点

(1)ネジの規格寸法

エコオイルチェンジャーはバイク側のネジ山と合うものを選ぶ必要があります。

つまり、純正ドレンボルトと同じネジのものを選ぶということです。

 

エコオイルチェンジャーには4種類のネジタイプがラインナップされています。

  • B109SX・・・M12 - P1.5
  • B111SX・・・M14 - P1.25
  • B103SX・・・M12 - P1.25
  • B101SX・・・1/2 - 20UNF

※M=ネジ径 P=ネジのピッチ

※価格はすべて 4,550円です。

 

ネジの適合は、純正ドレンボルトのネジ径とピッチを測るとわかります。

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測り方がわからない場合はバイク屋さんに訊きましょう。

※スズキ車の一部はネジが合っていても装着できない車種があります、くわしくは麓技研の公式サイトを確認してください。

 

↓ ネットの拾い物なので責任は持てませんが、車種別の適合表もあります。

https://prw.kyodonews.jp/prwfile/release/M104236/201702219029/_prw_OA3fl_vPv3sTpS.pdf

 

(2)車体との干渉

エコオイルチェンジャー本体が純正ドレンボルトより大きいため、バイクによっては他のパーツや突起物に干渉して装着できない場合があります。

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↑ 寸法はこの通りなので、一度バイクのドレンボルト周りを見て干渉物がないか確認しましょう。

アンダーカウルがあるバイクは、カウルとの干渉も注意した方が良いです。

 

ネジの規格寸法や車体との干渉については整備に馴れていない方が確認するのは少し難しいので、自身の無い方はバイク屋さんに装着をお願いした方がいいと思います。

 

取り付け方法

取り付けには、10mmのメガネレンチが必要となります。

その他、10mmの六角棒レンチ(またはソケットレンチ)があると作業が楽になります。

※トルクリミッター(使い捨て)が付属されているのでトルクレンチは必要ありません。

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↑ 内容物はこの通り、これに取扱説明書が付いています。

 

・取り付け手順(付属の説明書にも書いてあります)

  1. エコオイルチェンジャー本体をバイクのオイルドレンにパッキンを挟んで仮締めします。
  2. トルクリミッターを本体に差し込み、10mmメガネレンチでリミッターがねじ切れるまで回します。
  3. お好みで本体にソケットを装着します。ちなみにソケットには内径9mmのシリコンチューブが接続できます。

↑ レバーを操作しやすく、他の場所に干渉しない角度で取り付けよう。

 

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↑ 一度しっかり締めればほとんど緩まないとは思いますが、ペイントマーカーで印をつけておくと緩んだ時にわかりやすい。

印の位置がズレていたら増し締めしよう。

今回使ったマーカーは寺西化学工業のペイントマーカーSRという製品で、直射日光や雨に長期間晒されても落ちない。

 

まとめ

実際に使ってみた結果、意外なほどメリットに感じる部分が多く優れた製品だと思いました。

価格は4,550円ですが、これ一つでオイル交換時の地味な煩わしさやトラブルのリスクが半減するわけですから費用対効果は十分かと思います。

四輪車用としては以前からある製品らしいですが、バイク用は新しいのでまだ知名度も低いみたいですね。

大したデメリットもなく取り付けも使い方も簡単なので、多くのライダー諸氏に使ってみてもらいたい製品だと思います。

 

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