ホンダ「CB250R」を10倍たのしむブログ

ホンダのCB250Rを中心に、バイクに乗る事触る事の楽しさをたくさんのライダー諸氏と共有するためのブログです。ライディング、カスタム、整備、検証など私が出来ること知っている事は何でも公開していくつもりです。

「CB250R」錆びやすいパーツとサビへの対処

私の大事な「CB250R」が錆びてしまいました…(泣)

 

錆びてしまった時の環境は以下の通りです。

 

・購入時期   八か月前、走行距離2000km

・保管状況   屋外保管(バイクカバー有)

・季節気候   12月

・錆びたパーツ ドライブチェーンアクスルシャフト、アルミ製パーツ、マフラーカバーの傷、エキゾーストパイプのボルト

赤字は重症箇所です…

 

【目次】

 

【ドライブチェーン】

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真っ先に錆びたのはやっぱりドライブチェーンでした。

実は新車で買った時から少し錆びていたんですが、今回は注油を怠って放置してしまったので更にサビが発生してしまいました…

ちょっと茶色くなっているのがわかりますでしょうか?

これでもチェーンオイルを差して錆びの色がだいぶマシになった方です。

純正のチェーンはマメにオイルを注油していれば錆びることはありませんが、メッキ加工がされていないので注油を怠るとすぐに錆び始めます。

サビが酷い場合は新品交換以外に方法はありません。

 

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↑ 計測したところ伸びてはいませんでしたが、サビで見苦しくなっています…

 

メッキ加工されたドライブチェーンであればサビの発生を抑制することができます。

CB250Rの純正ドライブチェーンはDIDの「520VF」という製品なのですが、単なる鉄製チェーンなのでメッキチェーンに交換するのであれば以下の製品を購入しましょう。

 

DIDチェーン 「520VX3」ゴールド

RKチェーン   「520R-XW」ゴールド、ブラック

 

防錆に関しては、プレート、ローラー、ピンが全てメッキされているRKチェーン「520R-XW」の方が優れていると思われます。

DIDチェーン「520VX3」はピンのみメッキされていないので、ピンの頭の部分にサビが浮いてくる可能性があります。ピンの頭が錆びても性能には影響ないと思いますけどね。

また、これらのチェーンは防錆だけでなく、フリクション(走行抵抗)や耐久性の面でも純正チェーンを上回ります。

値段も純正品の11,300円に対して15,000円程度と、それほど高額でもないので経済的にも現実的な選択だと思います。

ちなみに「CB250R」のドライブチェーンのコマ数は108なので、110コマを購入して調整してください。

 

 

【アクスルシャフト】

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 ↑ 上がリアのアクスルシャフトで下がフロントのアクスルシャフトです。

アクスルシャフトはホイールの中心を貫通しているパーツで、ホイールをバイクに固定すると同時に回転軸の役割を担っています。

ご覧の通り、リアのアクスルシャフトがひどく腐食してしまいました。

 

アクスルシャフトの腐食の原因は、水分の他に異種金属同士の接触による電蝕があります。

どちらの原因もシャフト表面にグリスを塗ることで防止できますが、グリスが切れると容易に腐食してしまいます。

※新車時はグリス塗布されていないようですね…

 

アクスルシャフトが腐食するとホイールの中で固くなって抜けなくなってしまいます。

アクスルシャフトがホイールから抜けないことにはタイヤ交換もできません…

そこでハンマーでガンガン叩いて引き抜くことになるわけですが、それがベアリングを傷める原因になるのでよろしくないわけです。

アクスルシャフトの腐食自体はホイールの回転と関係ないのですが、ベアリングが傷むとホイールの回転に抵抗が生じ、振動や振れの原因になるので重大です。

 

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↑ ここがリアのアクスルシャフト。腐食すると固着してハンマーで叩かないと抜けなくなります。

 

アクスルシャフトの腐食は耐水ペーパー(800~1500番)や金属研磨剤で削り落としますが、新品のようにはならないので、腐食がひどい場合は新品を購入した方が良いと思います。

値段はリアで3150円、フロントで2400円です。

 

腐食防止のため新車であってもバイクを購入したら早めにアクスルシャフトにグリスを塗り、その後も定期的にグリスを塗るようにしましょう。

 

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↑ グリスは万能グリス(リチウムグリスやウレアグリス)を使って、表面に満遍なく塗り拡げよう。

ただし、ネジの部分には絶対にグリスを付けないこと。

ネジにグリスが付着するとトルクレンチで締めてもトルクが狂ってしまいます。

※ネジに潤滑剤を塗布する方法もありますが、それについての知識がないならやめておくのが無難。

 

 

【アルミ製パーツのサビ】

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↑ アルミ製のステップホルダーには白い斑点が!

この白い斑点はアルミのサビ(腐食)です。

 

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アルミの軽い腐食は金属研磨剤のピカールとペーパーウェスを使ってゴシゴシ磨きます。

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結構キレイになりました。

アルミ専用の研磨剤を使うと仕上がりが更にキレイになるかもしれませんが、値段が高いので今回はピカール(300~400円)で済ませました。

省略しましたが、同じアルミ製のタンデムステップも同じように腐食していたので、そちらもピカールで仕上げました。

 

 

【マフラーカバーの傷】

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転倒してついてしまったマフラーカバーのキズです。

右側にコケると高確率でマフラーカバーにキズが付きます。

塗装が剥げてしまってガッツリ錆びています…これはちょっと恥ずかしいですね。

こういったサビは錆び取り剤をつかって処理を行います。

 

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 ↑ 今回使用した錆び取り剤はネジザウルスリキッドZC-28(900円)です。

 

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↑ ネジザウルスリキッドを塗布する。すぐにサビと反応し紫色に変化します。

 

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↑ 塗布後30秒くらい待って真鍮ブラシでゴシゴシ磨きます。画像はサビを除去した後ですけどね。

 

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↑ ウェスで拭き上げると赤茶色のサビがキレイに落ちました! しかしネジザウルスリキッドには防錆効果はありません、このまま放っておくとまたすぐにサビが発生してしまいます。

※ネジザウルスリキッドは長期間放置して深刻化したサビには効きません、サビは早めに対処しましょう。

 

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↑ 水洗いして乾かせた後に防錆処理として耐熱塗料を塗ったら作業完了です。

 

マフラーカバーの価格は3940円です。キズが気になるなら新品と交換しましょう。

 

【エキゾーストパイプのボルト】

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↑ ちょっとピンボケしてしまいました…

高熱にさらされる上に雨の日は泥を浴びやすいのでボルトが早く錆びてしまいます。

こういった小さなボルトは数十円なので、サビ対策を行うより買い替えた方が早いですね。

 

 

以上、どの程度サビが発生するかはバイクの使用状況や保管状態に大きく左右されますが、遅かれ早かれ必ず発生します。

バイクの所有はサビとの戦いです。

予防できるところは予防し、サビを発見したら早めに除錆しましょう。

 

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