「CB250R」のタイヤを交換しました。
今までメーカー指定タイヤのダンロップ「GPR-300(OEM仕様)」を履いていましたが、この度IRC(井上ゴム)の「RX-01specR」に履き替えることにしました。
IRC(井上ゴム)というメーカーを知らない人も多いと思いますが、歴とした日本の老舗タイヤメーカーです。
ブリヂストンやダンロップのような大企業ではないので一般的な知名度は高くありませんが、バイアスタイヤの製造技術に関しては世界一といっても良い堅実なメーカーです。
そんなIRCの「RX-01specR」はバイアススポーツとして評判の良いタイヤで、サーキットやモタードでも支持の厚いタイヤです。
もちろん、サーキットではレース用ラジアルにはさすがに敵いませんけどね。
※現在は後継モデルの「RX-03specR」が発売されています。
・タイヤについては別記事もあります。↓
【評価項目】
【タイヤの仕様】
カテゴリー: ラジアルツーリングタイヤ
規格 : フロント 110/70R 17インチ Hレンジ
リア 150/60R 17インチ Hレンジ
寸法 : フロント 幅110mm 外径586mm
: リア 幅151mm 外径618mm
価格 : 不明、多分リプレイス品と同じ33,000円くらいかな?
IRCの「RX-01specR」
カテゴリー: バイアススポーツタイヤ
規格 : フロント 110/70R 17インチ Hレンジ
リア 140/70R 17インチ Hレンジ
寸法 : フロント 幅109mm 外径585mm
: リア 幅139mm 外径626mm
価格 : 前後セット25,000円くらい
【グリップ力】
実グリップもグリップ感も新品時のGPR-300と比較してもRX-01specRの方が明らかに高い。
スポーツタイヤらしいコーナリングを楽しめます。
スポーツタイヤだが溝が多めで排水向けのパターンなので、雨の日の水たまりもそれほど気にしなくていい感じです。
その代わり、走り方によっては溝の部分の偏摩耗はしやすい傾向にあります。
どちらのタイヤも温度依存性は低めなので冬でも雨でも不安なく走れます。
【ハンドリング】
RX-01specRはスポーツタイヤのわりにハンドリングが穏やかなので、街乗りでも不満は感じません。
コーススラロームでの低速ターンではGPR-300の方がフロントからクルリと回頭する性格をしている模様。
重量はバイアスのRX-01specRの方がずっしり重いので、加速や切り返しの軽快感はGPR-300の方が上か。
【乗り心地】
凸な段差を乗り越える際の衝撃はRX-01specRの方が穏やか、内部構造に硬いベルトを持たないバイアスの特性のためなのか衝撃の吸収には優れている模様。
【慣らしの具合】
RX-01specRの慣らし期間は短い、ただ新品装着直後は路面のわだちにハンドルを取られやすいようだ。
【結論】
街乗り&ツーリングなら「GPR-300」、スポーツ走行なら「RX-01specR」で間違いない。
しかし、GPR-300でスポーツ走行は物足りないが、RX-01specRで街乗り&ツーリングをするのは問題ないので、「RX-01specR」一本で街乗り・ツーリング・スポーツを全て楽しむのは全然アリだと思います。
また、RX-01specRを競技タイヤとしてみた場合、絶対的な性能はスーパーコルサやα13spといったレース系タイヤには敵いません。
しかしながら、過剰でないグリップ力とスライドコントロールの良さ、温度依存性の低さ、価格の安さと悪くない耐久性でスポーツ走行初心者~中級者の練習タイヤとしては持ってこいです。
ただし、ハイグリップタイヤの多くに言えることだが、劣化は早めに進むので保管状態にもよるが初走行から半年以内に使い切った方がいいかもしれません…(※公道で使うならそこまで気にする必要はない)
空気圧は軽量な250ccクラスのバイクで 180kpa~200kpa くらいが丁度良いと思います。
耐久性はたぶんGPR-300の方が優れていると思います。