今回はバイクのタンクパッドを自作します!
滑り止め効果があるものはニーグリップパッドとも呼ばれますね。
タンクパッドの種類と効果についても説明します。
↑ 自作したタンクパッド
【目次】
タンクパッドの効果
・タンクのキズの防止
バイクに乗り続けていると、バイクのタンクと衣服やベルト等が擦れることでタンクに小傷が付いていきます。
タンクパッドを装着することで、タンクのキズを防止することができます。
↑ これは樹脂製ヒザプロテクターと擦れて付いたキズ…
・滑り止め
タンクとライディングパンツの摩擦が低いと、ブレーキング時にニーグリップをしていてもタンクが滑って身体が慣性で前に持っていかれてしまいます。
そうなると、意図せずに前乗り状態になってしまい狙ったポジションでコーナーに進入できなくなってしまいます。
※ある程度以上のハードブレーキになると、タンクパッドとニーグリップだけではどうにもならないのでタンクカバーを装着します。
また、ハングオフでコーナリングする場合は、外足の内ももをタンクに引っ掛けるかたちになるので、ここでタンクが滑りやすいと姿勢が崩れたり滑り落ちたりして危険です。
↑ 左足の内ももをタンクに引っ掛けて体勢を決めています。
タンクパッドがあれば、滑らないので安定してコーナリングができる。
※画像はホンダの公式サイトより借用。
タンクパッドの種類
タンクパッドには、キズの防止のみを目的にした製品とキズの防止と滑り止めを目的にした製品の二種類があります。
↑ こういうタイプの製品はキズ防止のみの効果です、滑り止め効果はほとんどありません。
↑ こちらはキズ防止と滑り止めを目的にした製品です。
今回自作するのはこちらのタイプと同じものです。
(左)G2プロテクションタンクパッド(¥4,980)
(右)ストンプグリップ(¥7,900)
自作に必要なもの
・グリップゴム(汎用品)
・ハサミとえんぴつ
・養生テープ(ガムテープでも可)
↑ 今回使用したグリップゴムは (有)マテック製の「グリップゴム粘着付」¥950
材質はクロロプレンゴムで、グリップと耐久性に優れ高い実用性を持っています。
ホームセンターで買えますが、無ければ注文しましょう。
実際に5年使い続けた事がありますが、タンクパッドとして十分な性能でゴムの劣化も見られませんでした。
ただし、粘着はやや弱く長く使用していると剥がれてくることがあるので、その場合は両面テープで補修する必要があります。
[グリップゴム製品情報]
グリップゴム(粘着付)300mm×300mm×厚さ2mm:ゴムシリーズ | マテック
[ゴムの特性]
自作の手順
↑ グリップゴムを二等分してタンクの側面にテープで貼り付けます。
↑ ハサミで好きな形に切り出します。
下の部分はタンクカバーを外して切り出しました。
グリップゴムを直接切り出すのが不安な方は、適当な紙を用意して型取りしましょう。
↑ 一枚切り出したら、もう一枚のグリップゴムに当ててえんぴつで複製しましょう。
↑ 切り出したグリップゴムをタンクに貼り付けます。
画像のものは中に空気が噛んでしまいましたが、しばらく使っていると自然に抜けて平らになりました。ゴムは空気を通すからでしょうね。
タンクが汚れている場合は、貼る前にしっかり拭き取っておきましょう。
↑ サーキットも走るぞ!という方はしるしの部分にもグリップゴムを貼りましょう。
ハングオフ時に内ももを引っかける場所になります。
まとめ
どうでしたでしょうか?
やや自作感(貧乏臭さ)が拭えないのが欠点ですが、1000円でタンクパッドが装着できるなら上々ではないでしょうか。
もちろん作業センスのある人が作れば、もうちょっと立派な仕上がりになると思いますよ。