CB250Rを手に入れてちょこちょこ走ったのでインプレをしてみたいと思います。
今回の比較車両は同じホンダのスタンダード系ネイキッドのCB400SFです。
今回の評価項目
エンジン
CB250R
水冷単気筒 最高出力 27ps/9,000rpm 最大トルク 23N・m/8,000rpm
CB400SF
水冷直列4気筒 最高出力56ps/11,000rpm 最大トルク 40N・m/9,500rpm
・・・排気量が違うので当たり前ですがパワーは圧倒的にCB400SFです。
特性はCB400SFは直列4気筒らしくエンジンの回り方が滑らかで高回転までパワフルに吹け上がります。
対してCB250Rは単気筒らしく中低回転で元気がよく、アクセルを開けるとダダダッとエンジンの鼓動をライダーに伝えてくれます。
しかし排気量が劣るだけに当然非力でCB400SFに全開加速をされると置き去りにされてしまいます。
高速道路で100km/hを超えてもCB400SFのエンジンには十分な余裕感がありますが、CB250Rはちょっと苦しそうです。
この辺りのエンジンの余裕感がライダーの心理的疲労に与える影響は小さくないと思います。
しかしながら燃費は 33.7km/L のCB250Rが圧勝です。CB400SFは 21.2km/L です。
※カタログのWMTCモード値ですが実走しても大体同じです。
乗車姿勢と足つき
シート高はCB250Rの800mmに対して、CB400SFは755mm。
足つきが良いのは圧倒的にCB400SFです。
ただし、車両重量は約60kg(!)もCB400SFの方が重いので、バランスを崩してグラッときた時に持ちこたえやすいのはCB250Rです。
姿勢的には上体が自然に起きるCB400SFの方が楽だと思います。
CB250Rはやや低めの幅広いハンドルで攻めるには良いですが、ツーリングだとちょっと疲れると思います。
ハンドリングと軽快性
CB400SFは交差点で曲がりたい方向に体重を預けると、しっかり舵角がついて半自動的に曲がってくれるセルフステアリングをしています。
対してCB250Rはライダーの入力した分だけステアが切れる感じです。
しかし、ブレーキングでフロントにしっかり荷重を与えて倒し込めばスパッと切れるように曲がってくれます。
軽快性は言うまでもなくCB250Rが勝っており、ライダーの入力に機敏に反応してくれます。小排気量ながらシャキッと尖った印象を受けます。
CB400SFも決して重ったるいバイクではないのですが、CB250Rに比べればどっしり落ち着いたバイクに感じられます。
UターンはCB400SFの方がエンジンも車体も安定していてやりやすいですが、ターンの半径が小さいのはCB250Rです。
ブレーキに関してはCB400SFのダブルディスクの効きはさすがで、ブレーキレバーをぐっと握れば強力に制動力が立ち上がるのが感じ取れます。
ただし、制動距離は結局タイヤのグリップに依存するので、急ブレーキで止まれる距離にほとんど差はないと思います。
まとめ
総合的に高性能で汎用性が高いのはCB400SF。
一台で、街乗り~スポーツ~ツーリングと何でも楽しみたいならCB400SFを選ぶべきでしょう。
カスタムパーツも豊富なのでカスタムを楽しむのにも向いています。
唯一悩ましいのは88万円という価格でしょうか…
対してCB250Rは意外と性格がはっきりしたバイクで、得意とするステージは中低速スポーツに全振りといったところです。
価格が安い(56万円)し燃費も良い、転倒してもあまり壊れないのも長所で、ツーリング用の大型バイクを所有しているなら気軽に乗れる二台目として購入するのも楽しいかもしれません。