ホンダ「CB250R」を10倍たのしむブログ

ホンダのCB250Rを中心に、バイクに乗る事触る事の楽しさをたくさんのライダー諸氏と共有するためのブログです。ライディング、カスタム、整備、検証など私が出来ること知っている事は何でも公開していくつもりです。

【バイクと整備】トルクレンチを使わずにトルク管理をする方法。

メンテナンス初心者がバイクや車の整備に挑戦して、早々に突き当たる壁がボルトやナットのトルク管理ではないだろうか?

 

車両のボルトやナットには、サービスマニュアル指定の締め付けトルクが定められている。

少しくらいならズレていても問題はないが、締め付けが緩すぎると走行中にボルトナットが緩んでしまうし、かといって強く締め過ぎるとネジ山が変形してしまい、それがまた緩みや破損の原因になってしまいます。

また、ボルトナットの締結箇所によっては、締め付けトルクを誤る事で操縦安定性の悪化を招く場合もあります。

 

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「CB250R」のタイヤ交換とタイヤ別インプレッション!

今回はCB250Rのタイヤ交換についてのお話しです。

CB250Rのメーカー指定タイヤはダンロップGPR-300MOEM仕様)というラジアルツーリングタイヤが装着されています。

ツーリングタイヤらしく最大グリップ力は控えめで攻める走りには向かないけれど、性能が天候に左右されにくく長持ちする性能を持っています。

 

さて、タイヤは使用していると次第に溝がすり減っていき交換が必要となります。

溝が残っていても、性能に不満がある場合は交換を検討することになるでしょう。

もちろん、メーカー指定タイヤであるGPR-300Mを引き続き注文しても構いませんが、CB250Rに適合するタイヤは他にもたくさんあります。

 

本記事でCB250Rに適合するタイヤの探し方と、いくつかのタイヤのインプレを書きますので、是非参考にして頂きたいと思います。

 

【目次】

  • バイクの取り扱い説明書を確認しよう。 
  • CB250Rに適合するラジアルタイヤの例
  • CB250Rに適合するバイアスタイヤの例
  • 実際に履いてみたタイヤのインプレ

 

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バイク用タイヤの寿命と正しい保管方法

バイクのタイヤは数ある消耗部品の中でも価格が高く、交換のタイミングに悩まされるパーツの代表格ではないでしょうか。

そろそろタイヤの使用期限が迫り交換の時期なのでは…と思いつつ先延ばしにしてしまったために転倒してしまい余計に出費がかさむという苦い経験を持つライダーも少なくないのではないだろうか?

 

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※画像はブリヂストンの公式サイトより。

 

タイヤはその重要性にも関わらず、走行すればゴムが摩耗し、走行しなくても劣化するという気難しい特性を持っているパーツでもあります。

タイヤは摩耗や劣化が進むほど性能が低下していき、それに比例して滑って転倒するリスクが増えていくものです。

 

今回は、タイヤの摩耗や劣化の原因と、それを遅らせる方法について少し掘り下げて書いてみたいと思います。

 

【目次】

  • 【タイヤの摩耗や劣化が進むと、具体的にどんな性能が低下するのか?】
  • 【タイヤの交換時期についての公的な基準はあるの?】
  • 【タイヤは銘柄によって、摩耗や劣化の進行具合が大きく異なる】
  • 【タイヤの摩耗や劣化は、走り方や整備状態によって大きく異なる】
  • 【タイヤの劣化の原因】
  • 【タイヤの製造日と劣化の関係】
  • 【修理タイヤの使用期限】
  • 【タイヤを長持ちさせる方法】
  • 【結論】

 

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【バイクのタイヤと空気圧の基礎知識】 適正空気圧はどうやって決める?

バイクのタイヤにとって空気圧は、ライディングの安全と楽しさにとって非常に重要な意味を持っていますが、同時に多くのライダーにあまり知られていない情報でもあります。

 

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※画像はブリヂストンの公式サイトより。

 

巷ではバイクのタイヤの適正空気圧について「常に指定空気圧にすべき?いや、サーキットでは下げるのが常識!じゃあ峠ではどうなんだ?」などなど、様々な議論が交わされているようです。

では、そもそもタイヤの空気圧を変えることで何が起こるのか?

 

答えは「タイヤの剛性が変わる」…です。

タイヤの空気を抜くと外から力を加えた時にへこみやすくなり、逆に空気をパンパンに入れると反発力が増しへこみにくくなります…実に単純な話ですね。

 

しかし、タイヤの剛性が変わることでライディングにとって無視できない影響が数多く発生します。

今回は、そんなタイヤと空気圧についてのお話しです。

 

【目次】

  • 【タイヤが耐えることができる荷重の限界値が変わる。】
  • 【タイヤの転がり抵抗が変わる。】
  • 【衝撃吸収性が変化し、乗り心地が変わる。】
  • 【グリップ力と旋回力が変化する。】
  • 【ハンドリングが変わる。】
  • 【タイヤの寿命(ライフ)や排水性能が変わる。】
  • 【結局のところ、タイヤの空気圧はどうすれば良いのか?】

 

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「CB250R」エアクリーナーエレメントの点検と交換。

CB250Rのエアクリーナーエレメントの点検と交換です。

エアクリーナーエレメントの役割は、エンジンに送られる空気の汚れを取り除くこと。

長く使用していると汚れで目詰まりをおこしてエンジンに送る空気が減ってしまい、加速力の低下、プラグのカブり、アイドリングの不調やエンストの原因になります。

汚れが酷くなったら新品に交換しましょう。

メーカーの取扱説明書では20,000kmに一回の交換となっています。

 

【必要な工具】

・六角棒レンチ(5mm)

・プラスドライバー(2番)

 

【作業手順】

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↑ リアシートを外し、画像の二本のボルトを外すとメインシートが外れます。

 

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↑ メインシートを外したところ、エアクリーナーカバーの4つのネジを外します。

 

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↑ シートフレームがちょっとジャマですが、カバーはこのとおり外せます。

 

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↑ 緑色の蛇腹状の物体がエアクリーナーエレメントです。固定してあるネジを外します。

 

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 ↑ エアクリーナーエレメントが外れました。

走行距離は約3,000kmでこのくらいの汚れ具合でした。

交換時期が来たら新品(2,100円)に交換してください。

 

 

「CB250R」のタイヤ交換 IRC「RX-03specR」の評価インプレ

「CB250R」のタイヤを交換しました。

今回はIRC(井上ゴム)「RX-01specR」から、同じくIRC「RX-03specR」に履き替えました。

 

【目次】

 

タイヤの仕様

IRCの「RX-01specR」

カテゴリー: バイアススポーツタイヤ

規格   : フロント 110/70R 17インチ Hレンジ

       リア   140/70R 17インチ Hレンジ

寸法   : フロント 幅109mm 外径585mm

     : リア   幅139mm 外径626mm

価格   : 前後セット25,000円くらい

 

IRCの「RX-03specR」

カテゴリー: バイアススポーツタイヤ

規格   : フロント 110/70R 17インチ Hレンジ

       リア   140/70R 17インチ Hレンジ

寸法   : フロント 幅109mm 外径585mm

     : リア   幅139mm 外径626mm

価格   : 前後セット25,000円くらい

 

グリップ力

ドライグリップはRX-03specRの方がやや高いですが、グンと上がったと感じるほどではありません。

 

フロントの溝のパターンはRX-01specRの排水性重視から耐偏摩耗重視に変更されています。

特にタイヤサイドの溝が無くなっているので、雨天ではあまりバイクを倒し過ぎないように気を付けた方がいいでしょう。

RX-01specRの時は路面が水たまり状態でも結構攻めれましたが、RX-03specRでは期待しないほうがいいと思います。

 

耐偏摩耗については、RX-01specRで攻めた走りをした時に見られたフロントタイヤの溝部分の偏摩耗がRX-03specRにおいてはほとんど発生しなくなりました。

 

残りの溝が半分を切ったあたりからグリップの低下を感じやすくなりますが、変化は穏やかでスライドコントロール性の良さも持続します。この辺りはRX-01specRと同等かと思われます。

 

ハンドリング

大きく変わるのがハンドリングです。

RX-01specRニュートラルで馴染みやすいハンドリング特性なのに対して、RX-03specRは舵が強く切れてフロントからグイグイ曲がろうとする性格をしています。

アクセルオンでの旋回力も増していて、よく曲がるようになったかわりに扱いやすさは落ちた印象です。 

 

私のCB250RはRX-01specRに合わせてフロントフォークの突き出しを5mm増やしていましたが、RX-03specRではステアリングの切れ込みが強すぎるので、突き出しを元に戻しました。

 

乗り心地

RX-01specRに比べて、大した差はないみたいです。

 

結論

RX-01specRの特性であった街乗り&ツーリングにおける乗りやすさ(穏やかなハンドリング特性、ウェットグリップ)を犠牲にして、スポーツ性能(ドライグリップ、旋回性、耐偏摩耗)を強化したタイヤかと思います。

耐摩耗性に関しては、メーカーの性能表ではRX-03specRが劣るとなっていますが、スポーツ走行で使う限りにおいてはあまり差がないように思います。

むしろフロントタイヤの溝の偏摩耗が改善されたことで、長持ちするようになったと思います。

 

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